Simple is best.

ファミコンミニディグダグを買ってみました。面白い!今やってみると、掘り進んだり、岩に潰されたり…と、ミスタードリラーのご先祖さんなんだなぁと感じさせてくれますね(ミスタードリラーの開発時の仮タイトルはディグダグ3でした)。

このディグダグってゲームは、自分が掘ったところがそのまま道になるというアイデアが面白いのです。堀り方によって難易度が全然違ってくるし、敵の倒し方も岩で潰して高得点狙い(上級者向け)と安全に敵をポンプで膨らませる(初心者向け)の2通りがあって、自分の腕前と状況によって選べるのが奥深さを増しています。誰でもその人なりの遊び方で楽しめる本当に素晴らしいゲームです。今でも全然色あせてないよ。

さて、そんなディグダグのようなゲームがどうして最近あまり出てこないのかなとか考えてみたのですが、今これを5800円などのフルプライスで売ったとしても、誰も買ってくれないからというのはありそうです。確かに、ファミコンミニディグダグが5800円だったとしたら僕は買ってないものね。

昨今は1本のゲームのボリュームが過多になってきていて、シンプルなシステムだけで遊ばせるゲームはなかなか出てきません。シンプルなゲームでも、5800円で売るために色々とごちゃごちゃといらん要素を足しちゃうことが多そうです。実際、プレイしていて、こんな要素いらないのに…と感じてしまうゲームによく出会います。

この前のE3で、ニンテンドーディーエスのPac-Pixというソフトが発表になりました。画面にパックマンを描くと、そのパックマンが動き出して敵を食べていくという、ナムコらしいナイスなアイデアのゲームです。でも、これを4800円で売るとしたら、おそらく誰も手に取ってくれないと思うんですよね。だからといって、コテコテ装飾して4800円で売るのも僕は望みません。シンプルなものをそのまま味わいたい。ゲームモードなんて1つだけでいい。

僕がNDSに望むのは、Pac-Pixのようなシンプルでアイデア賞なゲームが1000円か2000円くらいで売られるようになることです。メディアの価格がどれくらいになるのかわからないけど、GBAのようなマスクロムではなくなるみたいだから、少しは期待できるのかな。そして、今は下火になってるシンプルなパズルゲームなどが増えてくれるとうれしいなぁ。近年、据え置き機での登場は難しくなってると思うので…。

余談ながら、僕は最近のゲームのボリュームを追い求める傾向には疑問を感じています。クリアまでに何十時間もかかるRPGはもうクリアできませんね。RPGは序盤だけやって投げることが多いです。初期のGCのゲームはちょうどいい長さだったと思うのに、任天堂もまたボリューム増やしてきてるのがなんだかなぁと思ったりしてます(^^;)。それが時代の流れなのだとしてもね。ルイージマンションピクミン(1)は僕にとっては、適切な量だったのになぁ。これに関してはまたそのうち書くかもしれません。