ドラクエ9

なんか賛否両論な感じですね。というか、否が多いのかな。否の人がどこが嫌なのかというと、携帯ゲーム機で出るのが嫌、アクション要素が入ったのが嫌、ネットワークRPGになったのが嫌、の3つにだいたい集約されると思うんですけども。

携帯ゲーム機で出るのは、意外ではあったけど、僕は割と肯定的。携帯ゲーム機とRPGって相性いいことはわかってますし。なので、他の点。

前にも書いたけど、僕はドラクエおなじみの「はい」「いいえ」が、DQMJで「Yes」「No」になってることをなんだかなーと思っちゃうようなドラクエの様式美が大好きな人です。そんな僕だから、今回の大幅変更に関しても、納得いかないってことになるのかなと思いきや、意外にそうでもないということがわかりました。そりゃまあ従来のコマンド式戦闘もよかったのになぁという気持ちはあるのですけど、不思議とこの変更が受け入れられています。

どうしてかなと考えてみると、ドラクエドラクエたらしめているのは、別にコマンド式戦闘だからってわけじゃないってことを、この機会に改めて思ったからかもしれないなーと。僕にとっちゃあ、堀井さんの書くテキスト(最近は全部彼が書いてるわけじゃないけど)と、すぎやまこういちさんの作曲した音楽があれば、それでドラクエなのかなと思うのですよね。そうなると、戦闘がアクションでも全然問題ないなぁと。

むしろ、堀井雄二ゲームデザインのまったく新しいゲームをものすごく久々に見ることができるのが、とても楽しみになってきたんです。ドラクエは1から基本的にはゲームデザインは変わってこなかったし(毎回新要素はあったけど、今回みたいな変化はなかった)、最近はオホーツクに消ゆみたいなアドベンチャーゲームも作ってないし、いたストもファミコン時代から変わってない。クロノトリガーはストーリーの原案書いただけだし。すると、今回の「ドラクエ9」は、下手すると、堀井雄二ファミコンのいたスト以来久々に本気で手がけた新しいゲームといえるかも。そう考えただけで、期待度はうなぎ登りになってきちゃいました。RPGで、アドベンチャーゲームで、ボードゲームで、その凄さを見せつけてくれた堀井さんのことだから、アクションRPGネットワークゲームでもきっと何かやってくれるでしょう!

叩くのは、実際にやってみて、こんなのドラクエじゃねぇと思ってからで遅くないなと。

最後にまた堀井さんの言葉を。

堀井 で、いろいろな実験的なこともやっているわけですが、よく言われますよ、とくにファンから「こんなのドラクエじゃない」って。知らねえよ、オレはって(笑)。