ハウルの動く城

金曜ロードショーでやってた。これが初見。

どう見ても話は破綻してると思うし、数々の謎も謎のままで終わってた。ハウルカルシファーの間の契約の真相は?カカシに呪いがかけられていた理由は?マルクルはなんでハウルと一緒に住んでるの?サリマンがいきなりこの馬鹿馬鹿しい戦争をやめるだとか言い出した理由は?そもそもこの戦争は何処と何処が何のためにやっている戦争なのかよくわからない。だからハウルとサリマンの立ち位置がわからん。…などなど考え始めればきりがないくらいわからないことだらけ。僕の見落としがあるかもしれないし、謎のいくつかは原作に書かれているのかもしれないけど。

でも、わからんことだらけだったけど、なかなか楽しめました。ヤマ、オチ、イミを考えずにボケーッと見ていれば楽しめる映画かなと。マルクルがじじいに変装するたびに、かわいいーって萌えてました(笑)。城の動きにはいちいち感心したし、カルシファーの言動には笑わせてもらいました。

全体を通してみると、物語は破綻していて、登場人物の誰に対しても感情移入できない作品だったけども、個々のパーツを切り取ってみると、なかなか良かったのではないかと思います。特に前半は、こりゃ宮崎作品の中でも出色やなぁと思って見てたし。後半は…まあ、宮崎監督自身がどうオチをつけるかわからないまま作り続けてしまったそうなので、仕方ないのかなぁ。いや、一度ポシャった作品をなんとかまとめて完成させたってことだけで結構すごいことなのかもしれない。

これ見て、細田守監督版ハウルが見たかったという思いがより強くなりました。細田版はどうだったのかなぁ?あ、細田監督といえば、時をかける少女観に行かなきゃ。でも、京都では上映館ゼロなんだよなぁ。トホホ…。

追記:
エンディングで流れた「人生のメリーゴーランド」がよかったので、サントラをレンタルしてきました。